平成19年8月11日NHKBSで放送された衛星映画劇場から「モンスターズ・インク」の録画DVDのためのケースの表側の表紙です。
この映画のすべてが下のトレイカードの左上のシーンに表現されています。幼い「ブー」との永遠の別れを覚悟していたサリバンは親友のワゾウスキーの懸命の努力で再生されたドアを前にして呆然としています。そのドアは幼い「ブー」の部屋へとつながっています。
みなさんはこのサリバンの表情からなにを読み取りますか。それは”悲しみ”でしょうか。それとも”喜び”でしょうか。あるいは”恐れ”かもしれません。サリバンが知ってしまった”愛”が彼にこのような表情をさせています。
幼い「ブー」と出会ったサリバンは恐怖の対象でしかなかった”人間の子供”と接する内に知ってしまったのです。サリバンが幼い「ブー」から教えられたのは”愛する”ことでした。そしてその”愛”は見返りを期待しない”無償”の”愛”でした。しかもその”愛”は自己の犠牲を省みることなく惜しみなく自らを捧げる”愛”でした。サリバンは知ってしまったのです、そうした”愛”こそが”幸せ”なのだということを。こうした”愛”がサリバンにこの表情をさせているのです。
平成19年8月11日NHKBSで放送された衛星映画劇場から「モンスターズ・インク」の録画DVDのためのケースの裏側の表紙です。
平成19年8月11日NHKBSで放送された衛星映画劇場から「モンスターズ・インク」の録画DVDそのものの印刷イメージです。
平成19年8月12日NHKBSの「アニメギガ」から放送された押井守監督の「INNOCENCE」の録画DVDのためのケースの表側の表紙です。
唯物史観がこの世に生み出されて以後のこの世界に生きる我々が宿命のように背負わされた紛失感を、これほど先鋭的に表現した作品は他には有りはしない。
三部作ともいえる「GHOST IN THE SHELL」「AVALON]そして「INNOCENCE」はいづれも同じ隠されたテーマを描いている。我々人類は肉体を拡張し、その肉体以上に大きな力を手に入れるために大きな対価を支払うことになった。我々人類はその代償として神を解体してしまったのだ。そして人類は自己を見失うことになってしまう。そうして、もたらされた言いようのない紛失感は我々人類の精神風土を蝕み犯し続けている。こうした絶望的な世界の姿を容赦なく表現したのが押井守のこの三部作なのだ。
押井守の所業に巻き込まれて被害に遭う人々は気の毒だとは思うが、押井守が正統に評価されるのは来世紀に入ってからのことだろう。いつの日にか、この作品がニューヨーク近代美術館の所蔵品になったとしても私は少しも驚かない。
平成19年8月12日NHKBSの「アニメギガ」から放送された押井 守監督の「INNOCENCE」の録画DVDのためのケースの裏側の表紙です。
平成19年8月12日NHKBSの「アニメギガ」から放送された押井 守監督の「INNOCENCE」の録画DVDそのものの印刷イメージです。
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